アドバイス
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当院からの各アドバイスです。
「季節によってのアドバイス」などを掲載しておりますので、参考にしてください。
季節によってのアドバイス
春(SPRING)の場合
この地域では水田も多く、春は田植えの時期でもあります。水田周囲の道では田植えの前に除草剤をまくことも多くあります。そしてその除草剤が皮膚につくことで皮膚炎を起こしたり、除草剤のついた草を食べて中毒を起こし、嘔吐や下痢などの症状がでることがあります。田畑周囲の道での犬の散歩は気をつけましょう。
このような除草剤による影響は外に出る猫にも起こりえます。外に散歩に出る猫もそのような症状がないか注意してあげてください。
ウサギでは、春から梅雨頃にかけての時期は、冬毛から夏毛へと徐々に毛がはえかわることもあり、抜け毛が多く見られます。毛づくろいのときにこの抜け毛を多く飲み込んでしまうと、胃や腸にこの抜け毛がたまり、食欲不振などの症状がでることがあります。抜け毛が増えてきたと感じたら、ブラッシングなどで抜け毛を取り除いてあげましょう。
夏(SUMMER)の場合
気温が30度を超える日も少なくないこの時期、もっとも注意が必要なのは“熱中症”です。外で飼育している犬では、地面からの照り返しの熱でさらに暑い思いをしている可能性もありますので、犬の生活している場所が暑すぎないか確認してあげてください。
また、熱中症は屋外のみの病気ではありません。 室内で飼育している動物でも飼い主の方が外出する間など家を閉め切ると、室温はかなり高くなることもあります。短時間の外出でも室温などに気をつけましょう。人間が不快な温度はペットにとっても不快です。
熱中症は死に至ることもありますので、たかが暑さと軽く考えず暑さ対策を考えてあげてください。また、この時期ノミの感染はじめ、色々な原因により、皮膚炎が起こることも多いです。体や手足を掻いたり舐めたりしていないか?皮膚が赤くなっていないか?気をつけて見てあげてください。
秋/冬(AUTUMN/WINTER)の場合
夏の暑さが落ち着いてくると、夏の間についたマダニがさらに繁殖し、場合によっては大量のマダニの寄生により貧血を起こすこともあります。 とくにマダニは川原などに多く潜んでいることが多いので、行楽などで犬を連れて行く方は特に注意が必要です。また、フィラリアに感染している犬は、秋頃から咳などの症状がでてくることもあります。フィラリアの予防をしていない、もしくは感染が確認されている犬は症状に気をつけましょう。
猫においてはこの時期水を飲む量が少なくなることもあり、頻尿、血尿などの膀胱炎の症状が多くみられます。結石などが原因の場合には、尿道に結石など がつまり尿が出なくなり、命に関わることもあります。トイレに行く頻度やトイレでりきんでいる時間が長くなっていないか注意してあげましょう。
ハムスターなどげっ歯類では冬の急激な冷えにより、擬似冬眠といって仮死状態になることがあります。本来の冬眠は先に多く食事を取り、体の中に栄養分をため込み、冬眠の準備ができた段階で冬眠にはいるわけですが、擬似冬眠の場合はそのような準備段階がありません。そのため擬似冬眠の状態から回復してもかなり体力が消耗しており、場合によっては回復せずそのまま死に至ることも少なくありません。ですから擬似冬眠にならないためにも寒さ対策をしてあげてください。
小鳥は基本的に寒さが苦手です。1日の寒暖差などで体調を崩すこともあります。また、メスの場合、体の中にできた卵が卵管の中で詰まることもあります。いずれにしても体調を崩してくると羽をたてて全体が丸く見える、羽をふくらます症状がでてきます。よく羽をふくらましていないか、下に落ちている便の数が減ってきていないか注意しましょう。